【回顧】2021・安田記念 ~ラップ・血統・展開~

2021年6月6日に行われた安田記念の回顧記事になります。ラップ・血統・展開などから分析していきます。

結果

安田記念 
東京芝1600m (左) / 天候:曇 / 馬場:良

1着:7枠11番 ダノンキングリー 8人気 (8-8)
2着:4枠5番 グランアレグリア 1人気 (11-11)
3着:8枠13番 シュネルマイスター 4人気 (5-5)
4着:5枠8番 インディチャンプ 2人気 (5-5)
5着:6枠9番 トーラスジェミニ 13人気 (2-2)

ラップ:12.3-11.0-11.6-11.5-11.4-11.2-11.0-11.7

トラックバイアス:若干の雨で表面は湿っていたが良馬場の範囲内。直線はやや外伸びの馬場。

 

展開

大方の予想通りトーラスジェミニとダイワキャグニーが並んで先手を主張。続く2番手にラウダシオンとダノンプレミアムが並走。前に付けた馬が人気薄で、後ろにグランアレグリアということで突っつこうとする馬はあまりおらず前半はゆったりと流れました。(1000m通過57.8)

道中で大きく動いた馬はおらず、外側の馬は内側の馬を閉じ込めようとする競馬。本命にしていたケイデンスコールは同じ勝負服のグランアレグリアをがっつり蓋していました。

~直線~

直線良く伸びていた馬を矢印(→)
じり脚だった馬を波線矢印(↝)
脚が止まっていた馬を無印

インコースの馬たちは馬群が詰まったことと蓋をされた事が相まって馬場の悪いところを選択せざるを得ませんでした。特にカデナは一番馬場の悪いところで鋭く伸びており、今後も荒れた開催の時は注目したい一頭です。

上位の馬たちは基本的に外側の綺麗ところで脚を伸ばしていました。一頭、グランアレグリアだけは馬群を縫いながらの競馬でC.ルメール騎手の手綱さばきが光っていたと言えます。

入着順位の差は通ったコースの差といっても過言では無さそうです。

ラップ

ラップ:12.3-11.0-11.6-11.5-11.4-11.2-11.011.7

過去10年:12.2-10.8-11.2-11.5-11.6-11.3-11.4-12.1

 

これまでは東京上級マイルらしい前傾の持久力勝負が多かったですが、今年はスロー上り勝負になりました。

前半1000m通過は57.8秒で、これよりも遅かったのは2014年と2016年の2回のみとなります。

2014年はジャスタウェイが勝った年で、極悪馬場での開催という事もあってペースは落ち着いていました。2016年はロゴタイプが逃げ切った年で、中盤に12秒台が計測され、ラスト2Fで10秒台が計測される特殊なラップ構成です。

したがって、今回の安田記念は近年ではあまり見られない特殊なレース展開になっていたと思います。

結果的に要求されたのはギアチェンジで3F勝負をする能力だけ。マイルへの適正よりも、中距離適性が重要なレースとなりました。

クラウマ
クラウマ

東京18が得意なダノンキングリーが勝ったのも納得ですね

血統

特筆されるような傾向は無く、ディープ×米国型が上位にくるいつもの東京競馬場でした

シュネルマイスターはゴリゴリの欧州型で3着にきているのが血統的には説明しにくいので後ほど精査したいと思います

出走各場

1着:ダノンキングリー

調教過程が不安視されていましたが、それを覆しての1着。ノーザンファームしがらきで仕上げてきたため軽い調教でも問題なかったという事でしょう。

この馬は東京1800mを筆頭にスローの上り勝負で好走してきました。今回の安田記念は例年の一貫持久力ラップではなく、スローの上り勝負になったことが好走要因でしょう。

馬場的にも一番きれいなラインを走れており、最後に勝ち切れたのはトラックバイアスによる一押しでしょう。

次走は天皇賞秋を見据えていると思います。このレースは2000mの中距離とはいえ、前半が速くなる傾向からマイラー適性が重要視される傾向があります。この点から安田記念を根拠にダノンキングリーが人気するかもしれません。しかし、今回はスローの上り勝負で中距離適性が要求されたレースだったことを頭の片隅に置いておきたいところです。

 

2着:グランアグリア

道中はケイデンスコールに蓋され、直線はシュネルマイスター横山武史が上手く進路を消していた中での2着。女王の貫録と鞍上の手綱捌きが光っていました。

中2週間の臨戦過程が不安視されていましたが、能力は見せつけていたので結果的にはこのスパンでも問題ないという事でしょう。ヴィクトリアマイルが伸び伸び走れて反動が無かったのも要因かもしれません。

ラップ的にはスローとは言え加速を要するもので得意なパターンだったかと思います。また、スプリンターズSのようにラスト2Fの脚は異次元でした。

こちらも天皇賞秋を見据えていると思いますが、現時点で一番有力な一頭ですね。モーリスのようにスピードで押し切る力があるでしょう。

【強い?弱い?】グランアレグリアの特徴

3着:シュネルマイスター

NHKマイルを制覇し、安田記念へ出走。このローテで出走してきたのはミッキーアイル以来の2頭目です。前走NHKマイルならば他にもエーシントップとリアルインパクトがおり、馬券に絡んだのはリアルインパクトの一頭のみ。古馬との勝負は簡単にはいかせてもらえません。

そんな中、斤量と進路取りの優位性、そしてポジションを取りやすかったレース質という点を考慮してもコンマ1秒差で3着に来れたのは大きな収穫だと思います。

ピッチ走法でギアチェンジが得意な点やスローの上り勝負で好走していることを考慮すると、生粋のマイラーというよりかは中距離に寄っている馬かと思います。

一旦これで放牧休養になると思いますが、秋初戦は神戸新聞杯,毎日王冠どちらでも面白い存在ですし、8月の札幌記念も勝てる能力があると思います。

小回りコースのがパフォーマンス上げそうですし、中距離は問題ないので札幌記念か神戸新聞杯が濃厚ですかね。東京も走ってるので問題はないと思いますが…一番人気無さそうなのは神戸新聞杯だと思うので期待値的にはここでお願いしたいところです。

10着:ケイデンスコール

本命視していた馬です。メンバー構成をみてスローの線が濃厚であり、ピッチでギアチェンジに富む馬にチャンスがあると判断していました。先行力もハーツの覚醒と共に出てきている印象だったので、ポジションをとれれば圏内との考えから人気薄でも本命にしていたわけです。

結果的に、スローで進んだものの、岩田騎手の選択はグランアレグリアの徹底マーク。正面から宣戦布告していました。勝ったダノンキングリーは自分の競馬に徹していたので鞍上の考え方の差だったかと思います。(川田騎手もどちらかというと勝ちそうな馬をマークしていくタイプなんですが…何が心理状態に影響したのか)

同じ勝負服の馬を潰しにかかる競馬は想定外。岩田騎手らしいといえば岩田騎手らしいガチンコの乗り方だったんだと思います。最近はヒール役になっている岩田騎手ですが、こういう勝負師っぽさが僕は嫌いになれないです。笑

最後はジリ脚だったとはいえ伸びていたのでピッチの馬らしく小回りに出てきたとき再度狙いたいですね

 

クラウマ
クラウマ

最後まで読んでいただきありがとうございました。