【ダート】東京1600mと東京1400mの関係性

200mの差を侮るなかれ
【結論】
①基本は全く性質の異なるコース
②東京ダート1600m(重,不良)≒東京ダート1400m
③東京ダート1600m(良馬場)≠東京ダート1400m
主題①:似て非なるもの?


それでは少しずつ分解して考えましょう
前半3Fが速いのは?
年齢 | 東京14 | 東京16 |
2歳 | 36.1 | 35.8 |
3歳 | 36.0 | 35.6 |
古馬 | 35.5 | 35.4 |
前半の速さは東京1600m>東京1400m

芝スタートの影響でしょう
後半3Fは?
年齢 | 東京14 | 東京16 |
2歳 | 37.5 | 37.6 |
3歳 | 37.6 | 37.6 |
古馬 | 36.6 | 36.9 |
後半の速さは東京1600m≒東京1400m
前半5Fは?
年齢 | 東京14 | 東京16 |
2歳 | 61.3 | 63.2 |
3歳 | 61.2 | 63.1 |
古馬 | 59.8 | 61.6 |
前半5Fが速いのは東京1400m>東京1600m
中盤が緩むのは東京14?東京16?
前半3F:東京1600m>東京1400m
前半5F:東京1600m<東京1400m
後半3F:東京1600m≒東京1400m

結論①:東京ダート1600m(良馬場)≠東京ダート1400m
上記を踏まえて、両方とも上りが要求されることは同じですが、その上りまでの過程が異なってきます。

東京16は「山なり」
東京14は「線形右肩下がり」
このイメージですね
補足
・東京1400mは3勝クラスを超えると極端に前半3Fが速くなるため差し競馬になりやすくなります
主題②:実はあった類似性

まずはこちらの画像をご覧ください
※過去10年の3勝クラス以上のラップ平均
東京1600mは良馬場と重・不良馬場に分解
東京1400mはオールウェザーとします
※東京1400は馬場が変わってもあまり差が無いため
東京1600mのラスト3Fに注目
良馬場:ラスト3F→ラスト2Fにかけて少し緩む
重不良:ラスト3F→ラスト2Fにかけて加速
良馬場と重不良馬場ではラスト3Fのつくりが異なる
東京1400mと比較してみましょう
グラフ内のイメージは東京1400mの中盤を仮想して1F追加したものになります
ラスト3Fのつくりは東京ダート1600m(重,不良)≒東京ダート1400mとなります
中盤1Fの延長は負荷なのか?
一般的に
厳しい中盤→緩い中盤=負荷にならない
緩い中盤→厳しい中盤=負荷になる
こう考えられます
では東京1400m→東京1600mは?
結論①を用いると、厳しい中盤→緩い中盤の追加となります

東京1400mを主戦場にしていた馬からしたら「あれ、ちょっと中盤増えた?」くらいなわけです。楽に中盤こなしてラストはいつも通りの走りをするだけになります。
したがって、中盤1Fの延長は負荷にならないと考えます
結論②:東京ダート1600m(重,不良)≒東京ダート1400m
前提:東京ダート1600mは良馬場と重不良馬場で問われる適性が変わります
分解:重不良馬場の場合、中弛み(山なりラップ)ではなく1400mのように前半から飛ばしていくラップが形成されます
結論:東京1400mで好走している馬は重不良馬場の東京1600mで好走しやすいというわけです

ひとつ注意点があります
それは東京1400mの好走×差し馬という事です
結論①の補足に書きましたが、東京1400mの上級条件は差し馬が優勢です
酷似ラップを根拠に東京1600m(重不良)でも差し馬が優勢となります

重不良の東京1600mはガンガン飛ばして潰れる先行馬多数ですから、東京1400m(上級条件)と同じですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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