【有利?不利?】阪神芝3200mの特徴を整理
1994年ビワハヤヒデが制した天皇賞春。その一戦を境に長らく使われてこなかった阪神3200mで再度G1が開かれようとしています。京都と違うのはもちろん、試行回数も少ないため、どんなコースになるのかを考える必要があるでしょう。
今回の記事はそんな阪神3200mを想像していくものになっています。
特徴を整理
「1周目は外回りで2週目は内回り」という時点でトリッキーなのは明白でしょう。

それではコースの要素を分解して考えていいましょう
「芝」
JRAが誇るエイクターフ
基本的には高速馬場仕様

高速馬場の可能性は高いですが雨には注意です
「コーナー」
1~2コーナーは急カーブ(スパイラルカーブ)
3~4コーナーは緩やかで大回り
※スパイラスカーブとは緩やかに侵入し出口がキツイ形態
→外回りの3~4コーナーは緩い大回りのためポジションの差は無く、1~2コーナーは急カーブのため必然的に馬群の間隔は詰まる。その後、内回りの3~4コーナーが緩い下り坂が始まる。

コーナーからは持久力のある先行馬と前半放置で捲れる馬に注目
「直線」
スタートから3コーナー(初角)は200m程度と短い
最後の直線も360m程度と短い
→スタートからコーナーまでの距離が短いならばポジションを取りやすい先行馬有利が定石。しかし、3200mという長丁場と若干の坂を考えると先行争いの必要は無くなる。最後の直線は短いため直線一気は望めなく、追い込み馬には不利と推察。

経済コースへの意識が強くなりそうな直線の仕様

前半は縦長→後半団子になりそうですね
「坂」
ホームストレッチで1.8mの上り坂が2回(200m付近,)
向こう正面1200m付近から3~4コーナーを使いつつ1.8mの緩い下り坂
スタートから3コーナー入口までに0.6mの上り坂
→スタート直後の坂は先行争いの牽制くらいの存在。ホームストレッチにある1.8mの急勾配を2回上る点に注目したいですね。1200m付近から内回り4コーナー終いにかけて1.8m下りますが、1000m近く使っての下りと考えるとあまり考慮する必要は無く、自ら捲り切れるかどうかが重要そうです。

先行馬はスタミナと持久力、差し馬は操作性と持続力が必要そうです
まとめ
阪神3200mは外回りから内回りへと変わるトリッキーなコース。しかし、勝負所は1~2コーナーになる可能性が極めて高く、前半はお散歩になる可能性も十分にあります。
内回りだけの阪神大賞典は中盤が勝負所です。直線だけでは間に合わないと考えるジョッキーが大半ですから、早め早めに動くことになります。前半が外回りとなると位置取りよりも、一回目の坂をいかに楽にクリアできるかが鍵になりそうです。
《先行馬》
基本的にはスタミナ重視。1~2コーナー辺りで外から被せられる可能性があるため、もう一段ギアを上げていきたい。ワンペースを好む馬には不利。
《差し馬》
前半ガン無視を決めればスタミナはさほど要求されない。特に先行馬は1200m付近で加速することが念頭にあるはずでペースは落としたいだろう。ポツン気味に経済コースを回すのは勝ち筋として見込める。